今、かなえたい夢ってありますか?
私は、小学校から学校の先生になるのが夢で、
一応夢をかなえて、現在英語をしています。
毎年授業の最初に、自己紹介で夢を聞きます。
以前は、でっかい夢を語る子も多かったのですが、
近年夢がない、平々凡々と暮らしたいという子が増えてきました。
20歳から平々凡々…。
其れを聞いていて、今後の日本の社会はどうなってしまうのか?
すごく心配になりました。
資源の乏しい日本で一番貴重な資源は「人」
問題山積み、借金だらけの日本を変えられるのは、
私達中高年より進化して、スペックが高いはずの若者なのに…
それが、夢がないという。
もちろん全員がそうだとは思いませんが、
夢の無い若者が増えていることは間違いないです。
なぜ夢が持てなくなったのでしょうか?
ここにちょっと残念なデータがあります。
実は日本の若者は、世界と比べると自己肯定感が低い人がかなり多いということです。
自己肯定感とは、自分自身、これでOKと認められる感覚です。
自己肯定感が低いと、自分に自信がもてない。
やりたいことがあっても、できる気がしないので、
夢を持って頑張ろうとなりにくい。
また、自己肯定感が低いと、
他人のいいところを見つけても、
認めるというより、比べて自分を悲観したり、
ひがむ、やっかむ、そねむという気持ちになり
、共に助け合うという関係になりにくく、
ますますできる気がしなくなる。
こうなった原因はいろいろあると思いますが、
まずは、教育の問題について考えてみたいと思います。
実際、ゆとり世代の子供たちが、夢がないとか、言われたことしかできないとか言われていますが、これは彼らが悪いわけではなく、そのような教育を受けさせてきた、
私達大人の責任も大きいと思います。
試験の結果が、英語80点、国語85点、数学40点だとしたら、
どれに力を入れようとしますか?
たいていの場合、一番できていない数学を頑張らせようとするのではないでしょうか?
これを弱点克服法といいます。
苦手だから点数が低い ⇒ 頑張ってもさほど伸びない⇒ 自信を失う
⇒自己肯定感が低くなる⇒ やる気、できる気がしなくなる。
こういう悪循環に陥りやすいです。
この場合、まずは得意な国語か英語を頑張ってもらい、
100点を取れるくらいまでやって、
まずはやればできると自信をつければ、
そのあと、他の教科へのやる気にもつながりやすいです。
これを長所伸展法といい、子どものやる気、できる気、伸びる気を育てるのに効果的で、
自己肯定感も高くなります。
自己肯定感が高く、何かで自分に自信がもてると
やりたいと思うことに対して、できそうと思うので、頑張れるし、
実現もしやすくなります。
また他人の良いところも素直に認められて、お互いの良いところを生かしあう、助け合うという関係が築きやすくなるので、より夢が実現しやすくなります。
次に社会の問題としては、社会構造の変化があります。
昔は大家族で、地域ぐるみで子育てをしていたので
いろいろな考え方、価値観の人とかかわり、
自分とは違う人ともうまくかかわる方法を訓練できていました。
今は少子化、核家族化で、共働きで忙しいと、帰ってきてもゆっくり話す暇もなく、
ご飯食べて、宿題して、早く寝て…みたいな感じで。
会話をする量が圧倒的に少なくなっています。
昔は近所のおじちゃんおばちゃんも声かけてくれましたが、今は、下手に声かけると不審者扱いされかねません。
コミュニケーションの力が低下するのも仕方ない状況。
また、スマホなどの、コミュニケーションツールの発達で、簡単な文章で、文字で伝える。感情表現はスタンプで補うということが日常的になっていて、面と向かって自分の言いたいことをきちんと相手に伝える、相手の言いたいことを聞くという機会が減っています。会社で電話を取るのが怖いという社会人も増えています。
またSNSでは、自分と考え方や感じ方が同じ人とかかわる機会が多くなるのですが、逆に、考え方や感じ方が違う人、意見が合わない人とはだんだん疎遠になり、結局自分の視野が拡がるのではなく、どんどん狭くなってしまうことにもなっています。
それが行き過ぎると、全く考えの同じ人なんてめったにいませんから、誰も自分をわかってくれないと感じて、ひきこもってしまうということもあります。
また、排除の一つとして、いじめという形で現れることもあります。
人間関係で悩み、心を患って、精神科に通う子どもも少なくないと聞きました。
何とかしないといけないけど、どうしたらよいか?
実は私もいろいろやってみたことがあるのですが、
今一番現実的に効果があると感じて、
採用しているのがISD個性心理学です。
まず、自己肯定感を上げるために…
自分自身を理解すること、
自分でもよくわかっていない自分の強み、才能を知ることで、
自己肯定感を上げることができます。
また、コミュニケーション力をアップするために、
他人の考え方や感じ方の傾向を理解することで、
この人ってこんな考えの人なんだな、こんな風に感じる人なんだなとわかって話をすると、相互理解がすすみやすく、コミュニケーションがとりやすくなります。
本来であれば、時間をかけてたくさんの人と付き合って築き上げていく人間関係の経験値が、今は圧倒的に不足しています。ISD個性心理学は、この「自分を知る、相手を知る」を学問とし学び、不足している経験を、データで補うものと理解していただけると分かりやすいかと思います。
子育てから教育、ビジネスにまで、あらゆる人間関係の場で幅広く利用されている実学、使える学問です。